たわごと手帳
マンガ
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2006年04月02日
23:37
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マンガ
杉浦日向子「百日紅」
平和な時代に北斎のような生き方ができたら、いいねえ。
「社会」のことなんか考えたくない。
2006年02月09日
14:17
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マンガ
「百物語」など
気散じのつもりで杉浦日向子「百物語」を読んでいたら、其ノ四十一「地獄に呑まれた話」まできてオヤッと思った。
この内容を紹介した文を、つい最近読んだはずだ。作品を手に取るのははじめてのはずなのに、自分はその内容を知っている。読み進めたらそのとおりだった。
いったいどこで、その紹介文を読んだのか。気になり始めるともうどうしようもなく、自分が最近読んでいる本の山を調べ始めた。昔からの悪い癖で、10冊くらいは同時並行で読んでいる。ただし歴史・思想関係が主体のはずだから、参照元を探り出すのは手間がかからないはずだ・・・と思っていたら見つからない。
これではどうにも気持ちが悪いなあ、ううん・・としばらく考えていたら気がついた。
しばらく前に「杉浦日向子 崖」でキーワード検索していたのだ。「崖」について作品批評をしている人がいないかなあ、と思って調べている最中に読んだブログ記事だったのだ。さっそく同じ作業をして行ってみると、当該記事にたどりついた。ああ、たしかにこれだ。これを読んだのだったっけ、と安堵していると別のことに気がついた。
当該記事では「近藤ようこ」にも触れているのに、自分がそれを気にした記憶がない。気恥ずかしいけれど「水鏡綺譚」を偶然手にして以降、彼女の作品を読みまくっているにもかかわらずである。いま4冊の作品を読み終わり、1冊のエッセー集を読んでいる最中だ。
いや、そもそも杉浦の「百物語」をなぜ手に取ったのか。三日前に店頭に並んでいたものを買ったのだが、他の作品ではなく「これでいいや」というノリでレジに持っていった。そのとき、先のブログ記事のことなど意識してなかったはずだと思う。だからこそ記憶をたぐり寄せるのに時間がかかったのだ。
なんとも「無意識の構造」に触れたようで、ちょっと空恐ろしい気分。皆さんはこんな経験はないだろうか。
ちなみに大江健三郎の「われらの時代」も(スガ秀実の本に触発されて)読み始めたのだけど、これは今の私の健康にとっては甚だよろしくない。
なんだか20年前に読んでいて然るべきものばかり、なんで今さら・・・
2006年01月20日
20:31
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マンガ
水鏡綺譚 第12話
水鏡綺譚
近藤 ようこ / 青林工芸舎(2004/05)
知っている人がいたら、いささか気恥ずかしい。
本作の第12話「空ゆく雲」は、ひと言のセリフもなく、わずか11ページの風景を描くのみである。その12年間の空白をおいて、作者は第13話「夢幻」を描いてやっと本作品を完結させた。
ややもすれば読み飛ばしてしまいそうなこの短い風景は、しかし長い間「未完」の縁に立ち止まり続けた。ならば、模糊とした抒情の挿入画ではないはずである。
いささか意地になって、眼光紙背に徹するが如く読み込んでみた。
これは偶然であろうか、たまたま全く別の場所でブレヒトの詩に遭遇して
やっと氷解したのだ。
おそらく創作に携わる人にあっては、ベースとなるような「一般教養」なのだろう。
浅学非才な私には、たくさん汗をかかないとたどり着けない場所だ。
12~13話にかけて「花」で繋ぐのも見事である。その間に12年の歳月を経た作者の心中は如何ばかりであろうか。
まさに驚嘆すべき傑作だ。
2005年12月12日
15:37
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マンガ
異物と接続する身体
何日か前に夏目房之介「
マンガと戦争
」なぞ読み終わっていたわけだが。
ふっと気がつくと、最近よく読まれるマンガの登場人物に、生身の人間でない作品がよく見られる。なんというか、アトムと009の世界から、今はけっこう遠く離れた場所に来ているような。
ひとつには人間の身体の外部にある「科学」への素朴な信頼があったのだろう。ロボットとかサイボーグなんて、その意味では解りやすかった。
ガンダムのモビルスーツあたりから個人的になんとなく違和を感じてきたのは、あの人型ロボットが単なる機械でなく、搭乗するキャラの身体の延長だったせいだな。人間そのものも「ニュータイプ」化していって、生身の肉体から隔たっていったし。
その後、描画の技量が全体的に上がっていったこともあると思うが、まさに生物的な形態で人間の身体の一部が異形のものに描かれることが多くなっていった。
読み手の側がそういうものを求めるし、描き手の側もそういう作品を描きたがるという相互作用だろう。
そこまでしないと描ききれない人間の内面性があるのだろうか。
時代の全体が病んでいると、それは「病気」と呼ばれなくなるのかもしれない。かくいう自分も、知らずそういう作品にのめりこんだりする。夏目が引用していた「AKIRA」も「エヴァンゲリオン」も読んではいないのだが、気がついてみるとそういう傾向は自分の内側にもある。
そのへん、直截なヒューマニズムで突破してよいものやら迷うのである。
スカッと爽やかな、肉体の汗で解消するという方法論に回収されたくない、というウダウダ根性の人間でもあるので(口を歪めた笑い)
2005年12月09日
00:16
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マンガ
これはいいかもしれん
BLOOD+(桂 明日香)
http://www.blood.tv/comic/img/blkatura.pdf
画もうまい。
安彦良和を思わせる描線と構図が・・・擬音の配置もそうだな。きっと影響を・・・
などと、夏目房之介みたいなことを言ってみる。
B52を見上げるめくりと、見開き2ページの使い方には息を呑む。
まだまだ知らない才能が、世の中には沢山いるんだな。
ゴクリ
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