「僕も、やっぱり日本人という部分があるし、情念を否定するわけじゃありません。それを都はるみにも書いたし、石川さゆりにも書いた。もっとも、僕が書くなら何か新しいものを、と思い、女を移動させることにしたんです。
都はるみの『北の宿から』も、主人公の女は移動していますが、『津軽海峡・冬景色』は自慢の歌です。2行で上野から600キロ離れた青森まで行かせたのです。川端康成は『雪国』で清水トンネルを1行で越えたけど、青森にはかなわないでしょう。」


前エントリーの「時代の証言者」からですが、阿久悠の才気に満ちた気概を感じます。



「作曲した三木たかしがテープで送ってきた曲を聞いてると、何度聞いても冒頭は『上野発の夜行列車』と聞こえる。音に言霊があるんですよ。そうなると、『列車を待っている』情景にはならず、一気に『青森駅は雪のなか』になってしまう。」

わたくし、青函連絡船が廃止される前に、わざわざ乗りに行った人間です。
ちなみに石川さゆりも好きだったりする(ボソ)

・・・うーん、気がつくと、結局わたしは阿久悠に踊らされていたことになるのか。
ピンクレディーで踊っていた年下の諸君と、たいして変わらなかったのだな笑顔